私のキャリアは、注文住宅の営業から始まりました。お客様と一緒に悩み、考えながら、土地や間取り、資金のことを一つずつ決め、家づくりを進めてきました。家づくりは、一生に一度と言われるほど大きな買い物です。だからこそ、その先で暮らすご家族の笑顔を思い浮かべながら仕事をすることが、私の原点になりました。
その後、Web、販促、マーケティング、広報、ブランディングへと仕事を広げるなかで、住宅・不動産会社の「伝わっていない」という課題を、違う角度から何度も目にしました。
まだ広く知られていなくても、本当に良い商品と、家づくりへの強いこだわりを持つ会社があります。一方で、すでに多くの人に知られている会社でも、商品に込めた工夫や、本当の良さまで十分に伝わっていないことがあります。
名前は知られている。でも、なぜその家を選ぶのかまでは伝わっていない。
もし、この事実を知っていたら。もし、この魅力まで伝わっていたら。もっと多くの人が、自分に合った会社や住まいを選べたかもしれない。そんな「もったいない」を、住宅・不動産の仕事を続けるなかで何度も感じてきました。
そして今、住まいを取り巻く環境も大きく変わっています。住宅価格や地価の上昇、金利環境の変化、原材料や建築資材をめぐる不確実性など、住宅を提供する会社にも、住まいを選ぶ人にも、これまで以上に難しい判断が求められています。
限られた予算のなかで、何を大切にするのか。どの会社から、どんな住まいを選ぶのか。選択が難しくなる時代だからこそ、価格や性能だけではなく、「なぜ、この家なのか」「なぜ、この会社なのか」という選ばれる理由を、きちんと伝えることが大切だと考えています。
住宅営業のころから、マーケティングや広告の仕事に移ってからも、私が思い浮かべてきたのは、その先で暮らすお客様です。会社の認知を増やすことも、商品の魅力を言葉や写真にすることも、Webや広告を改善することも、その人にとってより良い選択につながってほしい。その軸は変わっていません。
だから、NAYUTAをつくりました。住宅・不動産の現場で見てきたことを起点に、会社の中にすでにある価値から「選ばれる理由」を見つけ、言葉にし、顧客が触れる体験へつなげる。そして、マーケティング、ブランディング、プロモーション、AIを組み合わせ、その良さを届け続けられる仕組みまでつくる。
住宅・不動産会社に、まだ伝わっていない魅力があるなら、それを選択肢として世の中に届けたい。そして、住まいを選ぶ人が、たくさんの選択肢の中から、「この選択でよかった」と思える選択をできるようにしたい。それが、NAYUTAを創業した理由であり、これからも大切にしたい仕事です。
代表取締役岸 和伸Kazunobu Kishi